クラウド化をすすめる

1月の初めからEvernoteにデータを写したり、Kindleで本を買ってみたり、
クラウド化というものを急に意識し始めた。


土曜日、午後からの出勤の前に立ち寄った駅中の書店で、
昨年末に出たばかりの柴田英寿著「「クラウド化」と「ビッグデータ活用」はなぜ進まないのか?」を見つけ、
タイトルに惹かれ購入。帰路読み始める。
冒頭の辺りで、著者がシステムエンジニアとして働いていた時の構想を興味深く読んだ。

システムエンジニアはいろいろな仕組みを効率化して社会に大きく貢献する職業だが、
精神的、肉体的に負担が大きい仕事でもある。システムエンジニアの主戦場であるシステム開発では、
残業稼働や休日出勤が多く、お客さんとの折衝も難しくなることが多い。そうした状況の中、
健康を害してしまうシステムエンジニアが多い。私はその状況を変えたかった。

に対しての打開策として下の3つを提案したという。

1:システムエンジニアはシステムの特許になる部分を考えることに集中する
2:システムの特許意外の部分はオープンソースにして共有する
3:ソース(≒プログラム)は世界中で競争して書く(特に特許の部分)


私はついつい安直に建築設計とつなげて考えてしまう。
今までの考えであれば2の部分は、外部に委託して・・と考えてしまっていたが、
オープンソースとして共有するビックデータがクラウド上にあって
皆が自由にそれを使うことができるという状況になれば、
私たちの労働環境は誰かにしわ寄せが行く形ではなく改善するのかもしれない。


この本の中では事例として、
足型を3Dスキャンするシステムを開発した企業を紹介している。
その機器を使いアシックスの店舗で計測した足の情報は、
クラウド上に保管される(アシックスだけが知り得るという状態でなくする)ことで、
他の靴屋で靴を買う時も、ネットショップで買う時も、自分にピッタリの靴が選ぶことが可能となる。
同じようなことが、自分の身体、趣向などについても保存される時代がくるという。
もちろん、プライバシーの問題はつきまとうが利便性のほうが上回ると思われる。
これは上記1,2,3のうち2番にあたる部分。


システムエンジニアの分野においては、MicrosoftAppleといった企業が、
まだデータを囲い込んでいる存在であるが、
Googleなどは、どんどんオープンソース化しようとしている。
これはGoogleの掲げる理念の4番目にも記載されている。
Google が掲げる 10 の事実 – 会社情報 – Google


建築においても、部分的にはクラウド化が進んでいるが、
それらを統合する存在がなく、やはり2番の作業を一から作ることで時間を無駄に使っている感は否めない。
1番と2番をそもそも分離することがおかしいと考える人もいると思う。
しかし、意識的に1、2を再構築する人はごく一握りで、
大方の人は2に大半の時間を費やし、1にほとんど手を付けられずに長時間労働を強いられている。


Evernoteに入れようとしていたテキスト、
山本想太郎著「建築家を知る・建築家になる」の中に下記の文章があった。

建築家の価値は、建築を建てることではない。建築家がいなくても建築は建つ。
建築家の価値は、建築に、建築家でなくては生み出せない新たな価値をもたらし続けることである。・・
自身の建築家像を形成し、さらにそれを明確に発信していかなければならない。
建築家は自らの建築家像、建築主は求める建築家像を持ち、
双方がそれを表明する努力をしなければならない。・・
建築家は建築主との協働において、「建築的な表現」を創造し続けなくてはならない。

建築家を知る/建築家になる

建築家を知る/建築家になる

当面は2番もやり続けなければならないのだけれども、
可能な限りオープンソースの活用を意識して2から1の作業へ時間をシフトしていくことを目指したい。



帰路、近くのブックオフへ行き下記11冊の本を購入
1:クラウド「超」仕事法 スマートフォンを制する者が、未来を制する 野口悠紀雄
2:Think! no.32―実践的ビジネストレーニング誌 ビジネスリーダーは営業思考で強くなる
3:スティーブ・ジョブズ 神の仕事術 桑原晃弥
3:Pen (ペン) 2013年 1/15号 ギリシャ・ローマ特集
4:桐島、部活やめるってよ (集英社文庫) 朝井リョウ
5:禅学入門 鈴木大拙
6:人生に生きる価値はない (新潮文庫)中島義道
7:父・夏目漱石 (文春文庫)夏目伸六
8:人生の教科書 よのなかのルール (ちくま文庫)藤原和博
9:発達障害と呼ばないで (幻冬舎新書)岡田尊司
10:最新 日本言論知図 萱野稔人
週末触れたメディア(主に録画していたもの)
サンテレビアニメ:たまこまーけっと第2話
NHK総合NHKスペシャル SANAA 建築の冒険
Eテレ:日本人は何を考えてきたのか「第10回 昭和維新の指導者たち 〜北一輝大川周明
テレビ大阪モヤモヤさまぁ〜ず2「町田」
NHK総合NHKスペシャル 終の住処はどこに 老人漂流社会
Eテレ:日本人は何を考えてきたのか「第11回 近代を超えて〜西田幾多郎と京都学派〜」