選択と無関心

録画したまま見ていなかった
コロンビア白熱教室@慶応ビジネススクール
コロンビア大学ビジネススクール教授
シーナ・アイエンガー氏の講義全2回を見る。


彼女は高校時代に全盲になったこと、
(視覚を失うことで大きく選択肢が狭められる)
両親がインドからの移民の厳格なシーク教徒であったこと
(個人の自由選択を制限する教義を持っている)などから、
人間の「選択」という行為の意味を研究している人物。
(彼女のTEDTALKS シーナ・アイエンガー:選択をしやすくするには | TED Talk | TED.com


彼女の著書「選択の科学」そして最近出た「選択日記」を、
三連休1日目、休日出勤の前に雨の中、書店に立ち寄り探す。
ビジネス・啓蒙のジャンルを探していたが、見つけられず端末で検索、
意外にもサイエンスの棚に並んでいた。

選択の科学

選択の科学

選択日記

選択日記


「選択日記」は「選択の科学」の要約版であるとともに、
読者自身の選択を書き込み、分析するものとなっている。


「選択の科学」の方は「選択」する人間の行動パターン、
選択の幅が広がることが本当に人間の幸福につながるのかなど、
多角的に分析されていて分厚く、とても一日二日で咀嚼できるものではない。


私の中では、同じたぐいの本
「ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編」も、
多くの人が勧めていて、興味深いと買った時も今も思っているのだけれど、
同じ著者の他の2冊のGTD本とともに、ほとんど読まずに本棚に並べたまま。

ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編――仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法

ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編――仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法


先週、同僚が、彼の知る関西の建築家のホームページを見ながら、
これいいでしょ、このおさめ方すごく考えられている。と絶賛しているのを聞いて、
むしろ冷めてしまった。(もちろん表情には出さず、その場では同調した。)


見せられたそれは、言うなれば隈研吾さんに代表されるような、
ディティールも上品さを備え、商業的にも人を魅せるような表現であり、
洗練されているとは思うのだが、自分もこのようにしたいという情熱の沸かないものであった。
よくできているとしか言いようがないけれども、欲しないし、無関心である。
全く普通のおさまり(汎用既製品を標準的に組み合わせただけのおさまり)から、
そのように洗練させるために注がれる労力、努力は報酬に全く見合わないほど膨大で、
かつ時間をかければよいというわけでもないことは把握しているつもりだけれども、
自分はそのような表現のみに人生を賭したくはないと思った。


であるにも関わらず、何となくイメージする成功・目標地点に描かれる像は、
それら無関心事とごっちゃになっていて、焦点があっておらずボヤけている。


上記2冊を介して、分析し、自覚的になり訓練を積めば、
自分の欲する状態、やりたいことが見えてくるのかもしれない。


夕方3時過ぎ、宇多田ヒカルの新曲「桜流し」を聴きながら、
歩いて近所のレンタルDVD店へ行く。
傾きかけた快晴の陽射しがまさにこの曲のPV(河荑直美監督)
のようで気持ちが高ぶる。いろいろイメージが膨らむ。


したたかに前へ進むべき、貴重な休日の本日も、
レンタルした「とある科学の超電磁砲」というラノベ系アニメに
半日、消費されてしまう。アイエンガー教授の本にも記載されていた
マシュマロ・テストの子どものように。
マシュマロ実験 - Wikipedia