アクティブなカスタマーへ

5月25日放送のジャパコン24 特集「動画投稿サイトの番組を『作ってみた』」
6月1日放送のジャパコンTV 特集「『徹底分析!マチ★アソビ大図鑑 2012春』
録画していたものを見る。(ともにBSフジ)


どちらも、今年1月に引用した博報堂の「広告」が考える新しい社会への提言に記されていた

「私」と「あなた」の間に「売り手とお客様」のような線引きを必要以上にしなくてよい関係を持つ。

に関連する内容となっている。(マルチプル(多様性)な人、社会 - 心象図録


動画投稿2大サイトであるYouTubeニコニコ動画
どちらもお客様の側が動画を投稿し、コンテンツを作っていくという点で既に、
売り手とお客様という関係は曖昧であるが、
その収益構造に大きな違いがあり、
YouTubeが企業等の広告に依存している
(スポンサー企業がお客さんの代わりにGoogleや人気動画配信者にお金を払っている。)
のに対して、ニコニコ動画は、プレミアム会員からの会費がかなりを占めているのだという。
(お客さん自身がお金を払っている)


従来のメデイアは、まだまだ企業の広告収入に依存している。
Facebookもその広告収入のシステムに依存することを前提に株価が上下している)


マチ★アソビは、徳島市で2009年から開催されている
屋外型のイベント(主にアニメイベント)であり、
同じくスポンサー企業への依存という形態を取らずに、
出店も無料、一部のイベントを除き無料で参加できる。
マチ★アソビ vol.17 2016.09.24~10.10開催


「宣伝させてもらう代わりにお金を出してあげる」
というのは、世界の大前提だけれども違和感を感じる。


上記特集はコンテンツ産業(文書・音声・映像などの情報産業)の番組であるので、
一概にすべてにこのような大前提の弱まりを示しているわけではないと思われるが、
電力会社というスポンサーによって多くの文化が支えられてきたことを反省する動きとともに、
この関係性は再構成されると思う。


スポーツとスポンサーの関係も見直され始めているらしい。
(陸上の為末選手の動きをテレビで見たことがある)



新建築の今月号(6月号)に、
「建築にできること 新しい役割と広がり」 石上純也×中山英之×長谷川豪 という座談会記事が掲載されていたが、
ここにも同じような住人参加、市民の側のアクティブな発信の重要性についても言及されていた。
これまでの設計者は、作り手と使い手を分けすぎていたという反省。


まだまだ、小売業などのサービス産業はお客様をお客様として、手厚くもてなすだろうけれども、
お客様は、これまでのような単純な買い手としての役割ではなくなっていくのだろう。



大飯原発の再稼働問題について、
大半の人にとって、この原発を動かすのか動かさないのかは、
自分の意志決定を介さずに決められる出来事であり、
どちらかに転んで悪い結果もたらされた場合も、
どんな場合も文句を言うことのできる状態となってしまっている。
宮台真司さんが言われる「任せてブーたれる」という状態)
動かす、動かさない自体ではなく、
市民を悪い意味のお客様扱いしてしまっている
(お客様気分になっている)プロセスが問題だと思う。

新建築 2012年 06月号 [雑誌]

新建築 2012年 06月号 [雑誌]