文化とマーケティングの4P

MBA経営学修士)を取る」という目標などないが、考えることの足しになればと思い、
グロービス経営大学院の「ビジネス・ライティング」と「クリティカルシンキング」の本などを買う。
そして、どのようなカリキュラムの学校なのだろうとネットでカリキュラムなどを眺める。
すると、その後に訪れるあらゆるウェブサイトのグーグル広告欄に
グロービス経営大学院」の広告が掲載される。(タテ・ヨコさまざまに)
私の訪問履歴、検索履歴から、オススメするものを選択しているのだろう。
そもそも経営学などに、うとい私の頭の中にも「グロービス経営大学院」があったのも、
グロービスさんが広告に力を入れているからである。(主に通勤電車の広告で目についていた)


マーケティングの基本原則には4Pというものがあるようで、
「製品(Product)」「価格(Price)」「流通(Place)」「プロモーション(Promotion)」
そのそれぞれをバランスよく配分した戦略を立てなければモノは売れないのだという。
プロモーションに力を入れることは悪いことではないが、
文化的なものを創造したいと考える人は、ついつい製品の質ばかりを意識してしまう。


今週も録画していたファッション通信を眺める。
2012-13A/W ミラノ・コレクションの特集であったが、
大内順子さんのコメントは、デジャヴのように毎回同じように聞こえる。
今回もフェミニン、マスキュリン、エレガントな・・といった言葉が多用され、
もう少し、分析的な言い回しはないものかと思う。
今さらながら、「これは、プロダクト批評のように見えて、
イメージを伝えるだけのプロモーションなのではないか」と思う。
モードファッションのプロモーションを介して、提供の資生堂のイメージUPをはかる。
とはいえ、モードファッションを映像で目にすることのできる稀有な番組である。
ある意味、4番目のPばかりが目に付くのは、打ち切られないための生き残り戦略なのかもしれない。



先日5月2日の読売新聞に
ファッション批評誌創刊の記事が掲載されていた。
若手のファッション・キュレーターの蘆田裕史氏による「fashionista」という雑誌で、
記事の中で、蘆田氏は「ネットなどでファッションの情報は大量に流れているが、
その多くが消費され、忘れられてしまう。ファッションの現状を分析し、
歴史として蓄積していくためには、批評が必要だと感じた。」と述べられている。
雑誌のFacebookページ


同じように、ちょうど2年前に「アニメルカ」というアニメの批評雑誌が生まれ、
VOL.5まで発売されている。
同人誌的な出版形態なので、Amazonや一般の書店には並ばないが、
おそらく反響は大きい。(私もジュンク堂で4冊購入)


また、4月からBSフジでジャパコンTVという番組が開始され、
アニメにおける4Pの今がバランスよく解説・批評されている。
現代のアニメ業界は、うまく4Pを使っている。
http://www.bsfuji.tv/japacon/


批評されるということは、その文化自体が成熟したという証拠であり
批評されることで、批評される文化自体もさらに成長していき、
文化批評は、文化の質を高めるのに欠かせないものだ。と考えてきた。
ただ、4Pというものをほとんど意識してこなかった。(結果的には1番目偏重となる)


建築においても、当然4Pと文化批評が存在はするが、
一般市民の意識に上る部分はまだまだ浅いと思う。


例えば、東京スカイツリーかっこいい。でかい。から、
文化として、もう一歩先に進む必要があると思う。

[新版] MBAクリティカル・シンキング

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