メモリアルを突貫

資格学校。最後の日曜の授業
最後でありたいものである。


授業を終え、製図板を教室に置いたまま本を買いに出掛ける。
心斎橋筋商店街をゆく人々の隙間を縫って歩き、心斎橋アセンスに入る。
a+u 建築と都市」の先月号で、カルロ・スカルパの特集が組まれていたのを先日知り、
購入したいと思ったのである。


アセンスに入るのは、ずいぶん久しぶりというより、
上の階にはほとんど赴いたことがなかった。
それは、私が心斎橋筋の雑踏を敬遠していたからである。


アート・写真・ファッション・建築の4階フロアには、
たくさんの海外の雑誌も並べられていて、とても好奇心をそそる。


イギリスの雑誌「oh comely issue #7」1890円と
目的のスカルパ特集の「a+u」2500円を購入。


a+u」の今月の特集は「マンハッタン」であるが、
こちらには、特に興味が沸かなかった。


興味は沸かなかったが、家に帰るとNHKBS1でちょうど
「BS世界のドキュメンタリー 9.11から10年 グラウンド・ゼロ 再建の記録」
(国際共同制作 NHK/WGBH (アメリカ 2011年))を放送していたので見る。


フリーダム・タワー(1 ワールドトレードセンター)と
先日完成したワールドトレードセンター・メモリアルの建設工程を追ったドキュメント。
ビルの設計者SOMのDavid Childs氏と、メモリアルの設計者Michael Arad氏を中心に、
構造強度、デザインのモックアップ検討など技術的な内容が主の番組であった。


ビルは2013年の完成予定(1週間で1層のペースで組まれていく)
メモリアルは当初の予定では2011年の完成は難しいとされていたようだが、
「何としてもテロから10年の追悼式典に間に合わせなければならない。」
(いわゆる死守)との様々な人の要望から、無理をして間に合わせたようである。


タワーのダニエル・リベスキンドのコンペ案のいざこざにしても、
この「何としても10年に間に合わせる」という姿勢にしても、
あくまで「テロに屈しない」という姿勢が貫かれていると思う。
つまり、
「このテロリズムがあったことで、これまでの自分たちの経済性や、
時間の概念や効率に関しての考え方を変質させてしまうことは彼らに屈しているのと同じだ」
と考えているかのように今までどおりである。


スカルパのデザインは、とても時間をかけて作られているように見える。
WTCのデザインは、優れているとは思うが、何か時間を感じさせない。すっきりしすぎている。・・
と、実物を見もせずに言うのは、不謹慎だけれども、
メモリアルの施設を慌てて作らなければならないということが、
どうしても腑に落ちない。


昨日、クラシック専門のネットラジオOTTAVA
インターネットラジオ OTTAVA
を聞いていると、ノルウェーオスロの旅の感想を送ってきている聴者がおり、
それが長く読み上げられていた。端的に言うと日本と時間の流れ方が違う。とのこと。


今の私の心境が、そういった時間のリズムを渇望しているだけなのかもしれないが、
ここ15年近く、かなり頻度高く襲う。