業界研究「建設」

建設 (日経文庫―業界研究シリーズ)

建設 (日経文庫―業界研究シリーズ)

日経文庫:業界研究シリーズ「建設」を早朝4:30
蝉の声の開始よりも早く読む。(読んでまた寝た)

2004年の日本のGDPに対する建設投資比率は10.4%
アメリカは8.8%、東欧は6.1%、西欧は8.3%
(建設経済研究所調べ)27ページ
http://www.rice.or.jp/j-home/j-home.html


毎月勤労統計調査(調査対象30人以上の事務所)
年間総労働時間は1994年で2058時間、
2005年2048時間でほぼ横ばい。
時間当たりの賃金が著しく低下。
これは全産業と比較しても12%も長い。
47ページ
毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査) 結果の概要|厚生労働省


こうした安値受注を繰り返して受注量を確保しても、
最終的には利益なき企業に優秀な人材が集まってくるとは思えません。
すでに、建設業界全体では生産労働者の低賃金化と労働時間の長期化によって
産業としての相対的魅力が著しく低下している状況です。
バランスシートが強固であれば、当面の利益成長を犠牲にしてもよいという発想は、
最終的には自社の総体的な魅力を引き下げ、優秀な人材の確保が困難な状況に陥るでしょう。
79ページ


建設業にとって最大の問題は、建設市場が縮小する過程で建設業者数、建設業就業者数が減少してこなかったことです。この需給ギャップが解消されないために多くの問題が派生してくるのです。
需給ギャップの解消が完全に市場に委ねられれば、時間はかかりますが、価格競争を通じて淘汰が発生します。101ページ

など、過当競争とそれにともなう労働環境の悪化についての箇所ばかり目に付いてしまう。


また、先日取り上げた日経ヴェリタスの特集記事「ゼネコンの海外進出」に関しても、
そう儲かる話ではなく、なるべくなら避けたいような事業であることもわかった。