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文学

2つの価値観

朝、録りためていたテレビを見る。●「トルストイの家出」 Eテレで2010年に放送された晩年のトルストイとその妻ソフィアの日記をたどる番組。 トルストイが彼の理想・思想に基づき遺言で著作権の放棄など財産を社会へ還元しようとするのに対して、 ソフィ…

先月購入した本(14冊)購入動機メモ

しばらく、公私慌ただしく、 ぼーっと何か生活意外のことを考える心の余裕が確保できずにいる。 なので本日は、先日記した「101年の孤独」以降購入した本の雑感 1「藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?」 藻谷浩介 コ…

エラボレイトすること

録り溜めてそのままにしていた番組が外付けハードディスクからもあふれそうになっているので、 夜な夜な眠る前に見て消すという作業をし始める。が、なかなか進行しない。 見た結果、やっぱりこれを消すのは勿体無いという結論に達するものも多い。 2009…

弱い世界・弱い論理

朝刊の岩波書店の新刊案内広告に 高橋源一郎「101年の孤独」が掲載されていた。 好きな人物なので、先週末購入し、仕事の移動中に読んだ。101年目の孤独――希望の場所を求めて作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/12/26メディア: 単行…

モノとして見ること

「川上未映子さんが谷崎潤一郎賞を受賞」という記事を読んで 翌日(おととい)、その受賞短篇集「愛とか夢とか]を駅の本屋で購入する。 特に「祝 受賞!」というポップがあるわけでもなく、第一刷が本棚に収まっていた。 頭から順番に「アイスクリーム熱」「…

上位下位

昨年、公開された「桐島、部活やめるってよ」を借りてきて見る。桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]出版社/メーカー: バップ発売日: 2013/02/15メディア: Blu-ray購入: 6人 クリック: 326回この商品を含むブログ (111件) を見る いわ…

厳しい環境で育てたトマトのことなど

今朝の朝刊に綿矢りささんの「ポメラニヤン」 という書きおろし読み切り作品が掲載されている。 「要するに、厳しい環境で育てたトマトは甘い、 みたいな生き方は、したくないってことですよ」 という主人公のセリフから始まる 子犬を飼い始めて仕事への意欲…

主題が見えない

昨日は、新しく建てる建物の周辺住人への説明会があり、 心、疲れる。 私が説明したことと、相手が要望しようとしていたことが、 そもそも食い違っていたかもしれないと終わってすぐ気付いたが、 話は特に大きくならなかったし、弁明すると逆に悪い方向に向…

インタビューと物語(ナラティヴ)の奥行き

暗い雲の存在を意識しながら本屋に行き 村上春樹「雑文集」を買った。 その中に「『アンダーグラウンド』をめぐって」という章にまとめられた3つの文章がある。 村上春樹さんは、 地下鉄サリン事件の被害者たち60人のインタビュー集である「アンダーグラ…

内面と外皮

先週も記した「新潮」に掲載されている綿矢りささんの「ひらいて」 いつも仕事帰りに立ち寄る淀屋橋駅構内の書店にもなかったので、 大型書店まで行って購入し、期待をこめて読んだ。 そして、期待どおりの優れた作品だと思った。 単行本ではないので、メデ…

出来事で埋める

昨年秋に公開された映画「東京オアシス」を借りてきて見る。 1月に見た「マザーウォーター」とほぼ同じスタッフ・キャストによる映画(その時の日記) 「マザーウォーター」は、ひとつの街、その地域の人々のつながりで構成されていたが、 本作では、人々の…

銀河と個人と均質化

先日夜遅く、BSで海外の教育番組が放送されているのを途中から見た。 「ガンマ線バースト」という宇宙最大の爆発現象や、 地球が属している天の川銀河とアンドロメダ銀河の距離など 初めて聞くスケールの話ばかりであった。 (ガンマ線バースト - Wikipedia…

ポリフォニックな表現:多声的と多声

「生徒会役員共」というアニメを借りてきて見る。 絵のクオリティは高いが、セリフ、キャラ設定などに作者の存在が透けて見え、薄く感じる。 優れた作品と、そうでない作品との違いはこういった部分にあるのではないかと思われた。 それは、小説や映画など、…

序と物語 、その他週末見たもの

宮沢賢治の「注文の多い料理店」に序があるのを先日知った。 下記のような文章 私たちは、氷砂糖を欲しいくらい持たないでも、 きれいに透き通った風を食べ、桃色の美しい朝の日光を飲むことができます。 また私は、畑や森の中で、ひどいボロボロの着物が、 …

真夜中

川上未映子さんの新作「すべて真夜中の恋人たち」 昨日買って、読んでいる。 川上さんのブログはRSS登録しているので、知ってはいたが、 先週録画した週刊ブックレビューで気になって購入した。 文体も美しく、個々の人物の描写も自然で読みやすい。 テレビ…

時間、平常、ほんたうのさいわひ

先週、23時の閉店間際の駅構内の書店で、 「ユリイカ」と「文學界」を購入する。ユリイカは、宮沢賢治特集。文學界は綿矢りささんの新作が掲載されていたので購入した。 40ページほどの作品だったので、すぐに読了する。 「亜美ちゃんは美人」という作品…

動的平衡な記憶、カズオ・イシグロ

録画していたETV特集「カズオ・イシグロをさがして」を見る。 ・彼の小説のタイトル ・遠い山なみの光 A Pale View of Hills ・浮世の画家 An Artist of the Floating World ・日の名残り The Remains of the Day ・充たされざる者 The Unconsoled ・わたし…

こだま、日常

テレビもラジオもACのCMばかり 中でも一番よいと思えるCM 「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。 「ばか」っていうと 「ばか」っていう。 「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう。 そうして、あとで さみしくなって、 「ごめんね」っていう…

実存と天国

A:「・・ねえ、でもね、これにはちゃんとした意味があるのよ。 これを耐えたさきにはね、きっといつかこれを耐えなきゃたどりつけなかったような場所や 出来事が待ってるのよ。そう思わない?」(94ページ) B:「できることは、たまたまそれができるって…

うみの苦しみ

先日の模擬試験の結果は思いのほか良好。 少し希望が見え始める。 先週に続いて、6時ごろ目覚めてしまい 久々に日経ヴェリタスのポッドキャストなどを聞いて過ごす。 美容室にカットの予約をし、ファッション通信の録画予約をし、 新聞の綿矢りささんの新作…

社会的なことばとそうでないことば

小説とは、”個”が立ち上がるものだということだ。 べつな言い方をすれば、社会化されている人間のなかにある社会化されていない部分を いかに言語化するかということで、その社会化されていない部分は、 普段の生活ではマイナスになったり、他人から怪訝(け…

女子、大して何もしない日

いつになく、いや、いつものとおり、 気持ちは重く、試験勉強への意欲もとても弱く、 同窓会のお誘いへの返事も億劫だ。 過去のメールをGmailに移すすべを知ったけれども、 もう一歩のところでうまくいかずそうしている間に、 午前中は過ぎる。 ラジオから、…

詩と外国語ニュース

朝、4時半ごろ目が覚める。 なかなか寝付かれないので、WALKMANでラジオを聞く。 寝付かれないときの頭はあれこれといらぬことを思案する。 かといってラジオの言葉が耳に届くとますます眠れない。 FMCOCOLOに合わせると、「BBC News」…

詩と女子

いつものようにラジオを聴いて、 BSJAPANのファッション通信を見て、 資格学校に行き、 樫村愛子さんの本にマークを付けながら 普通電車で帰宅。閉店間際の近商ストアに入り、 どうでもよい食品ばかりを買う。 (きつねうどん用の油揚げとか) コトリンゴさ…

見習うべき欧州の部分

●朝、ラジオを聴く。 NHK第2放送 ■「ともにいきる」 米良美一の障害体験とヨイトマケの唄との出会いについて。 彼の障害や生い立ち、そしてこの歌との出会いについては、 以前テレビ番組で見たことがあったが、これまでのこの番組のスタンスは、 障害を…

世界に通用すること

●28日、29日と胃腸がウィルスにおかされ、 熱も38.3度まで出たので、仕事の締め日も休み、静養していた。 しかし、抗生物質が効き、思いのほか短期間で回復し、 正常な、年の瀬と元日を迎えることができた。羽を伸ばすこともなく、 法令集の線引きの…

汝窯を見る

●夜8時過ぎに会社を後にし、北浜駅に向かって帰路に着くと、 OSAKA光のルネサンスの一環として、 東洋陶磁器美術館が夜間も開館されていたので立ち寄る。 先日、言及した「汝窯の特集展」が今月初めから開催されている。 特によいと感じたのは ■27番…

建築の批評について

文藝2009冬に掲載されている「小説をより愉しむための20世紀批評ABC」 (島田雅彦・陣野俊史・佐々木敦) を読む。 島田:かつて文芸時評は、どの新聞も月に上中下だったのが、 上下二回になり今は月一回になってますよね。 いまやそこでは文学理論…

11月8日触れたメディアについて

朝、いつものようにラジオを聴く。 NHKラジオ第二 ■「ともに生きる」 日本バリアフリー協会の活動について ホーム — 日本バリアフリー協会■「宗教の時間」新約聖書 イエスのたとえ話を読む 愚かな金持ちのたとえ 【ルカ:12章13節〜】ある金持ちの畑…

中高年とMP3

■本田直之の「フォーカルポイント」にも オーディオブックを移動時間に聞く習慣をつけるという項目があった。 「オーディオブック」と検索すると オーディオブックポータルサイトFeBe(フィービー)が トップにくる。 今年の六月、 私の拙い書評をその社長の…

千利休の本を買う。 絶えず歩くこと

●仕事の帰路、 閉店30分前の紀伊国屋書店に立ち寄る。 特にどれを買うでもなく入ったが、 また4冊ほど購入した。 ■1、別冊太陽「千利休」 ■2、美術手帳2009,11「茶の湯の美」千利休―「侘び」の創造者 (別冊太陽 日本のこころ 155)出版社/メーカ…

本筋よりも大切なもの

●読売新聞朝刊には昨日・今日・明日と 太宰治と松本清張との接点について記した記事が掲載されている。 彼らは同じ年に生まれた作家で、 太宰の死後、清張は小説家として食べていけるようになるので直接の接点はない。 本日の記事には中央公論社が1964年…

文芸のクリアファイルの模様替え

お盆休みの三日目。 朝8:45から、昨日にダウンロードした ■「人生戦略入門講座『勝間和代のエッセンス』」の講演音源を聴く。 同時に購入したPDFテキストの方は、昨夜のうちに Free Mindでマインドマップ化し整理した。 一級建築士学科試験の際にも参…

赤毛のアン

●一日の起きている時間は16時間ほどあるが、 そのうち効率的に活動できる時間は半分にも満たないのかもしれない。 机を離れるような大きな集中力の途切れと一瞬の気移りとを繰り返す。 結局、それも考慮した上でスケジュールを立てるしかないのだろう。 今…

ピュアなエレガンス

●綿矢りささんの■「しょうがの味は熱い」を読み終える。 下記の文章が印象に残る。 座ってもたれかかっている居間と和室を区切る柱はすり減って細く、柱の表面の木はところどころ削れていたり、 黒ずんでいたり、部屋の年月を感じさせる。木目を指でなぞると…

「地図」と英語 

●昨日の読売新聞の書評欄に、 ■津島修治(太宰治の本名)の小説集「地図」が紹介されていた。地図 初期作品集 (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/04/25メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (34件) を見る評者は綿矢…

ストレングスと批判的な一日

■「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」は 原書では「NOW,DISCOVER YOUR STRENGTHS」であり、 このストレングスという言葉が本書の主張であるのに どうして訳者は噛み砕いてしまったのだろう。 また内容の訳文も自動で訳したような、不自然な言い回しが多く…

かみなりに家を焼かれて瓜の花

●姉の第二子が11時ごろ生まれる。 ●昨日、1時まで机に向っていたのに、今朝の目覚めがよく、 1時まで起きていても大丈夫なのではないか?と思ったが、 春めいてきたこととあいまって、午後非常に精神が沈むとともに、 言語を発すること、聞き取ることに支障…

対岸のコーナン

社内の別担当者の物件の施主検査 5年前のちょうど今頃、 大学から自転車に乗って長い橋を渡り、 展示会の買出しに行ったコーナン・プロのすぐ裏に現場はあり、 なんともいえない懐かしい感覚になった。その場所は淀川の対岸にあり、向こうの世界にいるような…

声 安藤忠雄 普遍性

●ここ数日、風邪というわけではないが、 のどが少し荒れているせいか声が低く感じられる。 広瀬修子さんの声はすばらしいと以前から思っていた、 (その次によいと思っているのは奈良岡朋子さんである) 声がよいのはその人の先天的なものであるが、 話し方…

サガンを読む時間を確保することの困難さ

新年を迎えてまだ5日間の労働しかしていないが、いずれの日も帰宅時間が11時を過ぎ、 すっかり正月気分が払拭されてしまった。 労働と資格学校へ行くことの億劫さとはあまり関係がない。 むしろ小学校のころスイミングスクールに行くのが大変いやだったこと…

露人と290円のマフラー

●正月三日目 ユニクロに靴下とマフラーを買いに行く。マフラーは290円。 ブックオフへも行こうと考えていたが、関心ある本はまだまだ家に読まれず積もっているので寄らずに帰路についた。 テレビでは■「ジャイケルマクソン」の特番が放送されており安田団…

言葉以前

しばらく更新がとだえてしまったのは、様々な気力が減衰したからである。 ファッション通信を見たいという欲求も、アメリカの市場の動きを把握したいという欲求もなくなってしまった。 このようにブログを執筆し日進月歩していこうという気持ちを抱いていた…

ゲーテの健全さに対する違和感

詩と真実 (第4部) (岩波文庫)作者: ゲーテ,山崎章甫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1997/08/19メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る「詩と真実」第4部、電車内で読む。ある女性の誕生日会がある。 「どうしてもその女…

私を知り、私で在る。私・私・・

11時帰宅。株価のニュースをみる。多摩美術大学のページでは、 中沢新一氏らの折口信夫についての講演が公開されている。http://www.tamabi.tv/research/iaa-orikuchi.php?id=173&pn=3 中沢氏は理想的なしゃべり方をする。 イヤホンで聴き、自身の口を彼の言…

浄められた夜・タナトス

シェーンベルク「浄められた夜」を聴きながら出勤する。 1958.3.3だからちょうど50年前の録音。しかし美しい音質昨夜眠る前に、梅原猛氏や五木寛之氏が著書のなかで繰り返していたタナトスの方向の生き方についてあらためて考えていたが、その内容…

雨、稲穂、電車の遅れ

現場定例会議と配筋検査の日、 霧雨の振る中、たわわに稲実る田園を眺めながら、 長尾駅のホームで9分遅れのJR線を待つ。 ゆっくりと時間が流れる。 ゆっくりとした時間のみが持つ濃密さ・味わい深さを忘れていた。 古代、漢詩を読んだ人々は、このような…

「夢を与える」を読みかえす2

心地よい秋の気配、台風の影響か送風機でも使用しているように、打ちあがった躯体だけの状態の現場の中に風が吹き抜ける。 今日も移動の車内で「夢を与える」を、断片的に読んだ。 断片的に読んでみると、あらためて細部まできちんと作りこまれていることに…

「夢を与える」を読みかえす

2006年購入し、途中で投げ出してしまった綿矢りささんの「夢を与える」をつまみ読んだ。後半は、思った以上に悲しい終わり方をした。多くの面で男性という性の身勝手さを感じたり、マスコミの内側を描いた小説だけに、この小説の発表ののち報道された、…

ブラウザと村上文学

firefox3とinternet Exploer7を更新する。朝、自宅のケヤキの木を剪定し、 午後は仕事。 帰宅途中、駅構内の書店で、 一度はブックオフで100円で購入し、捨ててしまった「風の歌を聴け」を400円で購入。読み始めると、なぜか「羊をめぐる冒険」を読ん…