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建築(考えたこと)

ゲニウス・ロキと道祖神

仕事が一区切りついたので、ようやく初詣をする。 恵方詣りという古風な風習を思い立ち、 今年の恵方(西南西)の方角にどの寺社仏閣が位置しているか?と調べると、 結局、地元の氏神様の方角であった。 氏神の神社へ赴く途中に、しばらく通っていなかった…

上質のものを長く

先日、仕事で某キッチンメーカーに提案を依頼した。 今週、プレゼン資料を届け来てくれ、プレゼンテーションとともにキッチンについての話をうかがう。 日本の市場が“長持ちさせよう”ということを意識した構造になっておらず、 必然的に販売者の側も、「修理…

中国の消費、負の美のニーズ、買った本

朝、フジテレビ系の番組「新報道2001」の「迷える中国の実像」という特集を見る。 なかでも中国の都心部の若者に増えているという「月光族」についての取材は興味深かった。 「月光族」とは月の給料をその月のうちに使い切ってしまう人々のことを指す。 その…

尺度と視点

27日(金)勤めている事務所の納会があり、 後輩の今年をふりかえっての言葉を受けて、 建築設計行為におけるスケールと思考について所長が話された。 現場を知らなければ、雑詳細図スケール(1/1、1/5、1/10など)は考えることができないし、 また…

街並みのノイズについて

7月より通っているヘリテージマネージャー講習のため、 大阪府富田林市の富田林寺内町へ行く。 古い文化には昔から興味があったけれど、 古い建物は最近興味を持ち始めたばかりなので、ここを訪れるのも初めて。 ともに受講している方は、通りの先に見える昭…

空気感を考える

先週の「空気感」の続きを考える。 2006年公開の映画「好きだ、」を今週、借りてきて見る。好きだ、 [Blu-ray]出版社/メーカー: バップ発売日: 2013/04/10メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (3件) を見る17歳の男女を宮崎あおい、瑛太が演じ、そ…

モダニズムとふつうの人

今までに比べると早く帰宅できる日が増えた。 家の近くの図書館は最近夜9時まで開館するようになったので、 今週木曜8時すぎ立ち寄る。 雑誌コーナーで芸術新潮8月号の特集「知られざる丹下健三」を眺める。 丹下健三の建築をいいと思う建築の専門以外の…

新しいこと・フラット

先週、図書館で谷口吉生氏の鈴木大拙館が掲載されている「新建築」をコピーした際、 その巻頭に槇文彦氏の論文「漂うモダニズム」が掲載されていたので、合わせてコピーした。 仕事への行き来で、それを読む。 このモダニズムがどこでどう漂っているのか?と…

建築と生と死

堀部安嗣さんの建築の特集が組まれている雑誌を買う。以下引用 ・・・建築は死者にも、死者を思う人にも寄り添うことができるということを改めて考えさせられた。 死者を思うことで、あるいは死を身近に感じることで人は「生」をより感じることができる。 そ…

「KINFOLK」のCOMFORTな視点

ゴールデンウィークの前半、BSの番組で立て続けに安藤忠雄さんが出演されており、3番組録画して見る。・4/29 BSTwellV 就職を機に世界と人生を考える!BS寺島 月9トーク「ゲスト 安藤忠雄」 ・5/2 BS日テレ 加藤浩次の本気対談!コージ魂!!「ゲスト 安…

尖った建築とやわらかな建築の需要

先週日曜、随分前に録画したのにたぶん見ていなかった「新日曜美術館」の丹下健三特集を見る。 (2006年の6月放送。見たけどすっかり忘れてしまっているだけかもしれない) そして、改めて丹下健三に興味を持ち、検索してみると、 今年がちょうど生誕1…

海外開拓、キャラが立つこと

金曜夜、NHKBS1 エキサイト・アジア「第1回」を見る。 カンボジアでテレビの部品工場の責任者を任された男性、、 ベトナムで日本の学習塾を広めようとする男性など、 海外に赴任して、懸命に働く人々を映したドキュメント。 皆、日本に家族を残し、 朝の一…

ストレングス、まちなみ、他

多忙。今年に入って初めてタクシーで帰る日もあり。 昨日の休日出勤の帰路22時、駅中の本屋に立寄り数冊の本・雑誌を購入。 ・『現代思想 2013年4月号 特集=就活のリアル』 ・スマートフォンユーザーのための Nexus 7使いこなし本 ・ストレングス・リーダ…

脱・単線

昨日も出勤。成人式以降2日続けての休みが取れずにいる。 土曜、配筋検査から事務所に戻ると、自分の書いたホワイトボードの行き先の字体と、 タイムカードの署名の字体にあたりまえのことだけれども統一感があり、 自分らしさを感じる。(おこがましいが藤…

時代に超然としている建築の需要

建築雑誌をチェックするため府立図書館に行き、 新建築3月号、GAJAPAN121、a+u3月号(イスタンブールの建築家)に目を通す。 新建築:前半部は震災復興の建築がいくつか取り上げられている。 第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で金獅子賞を受賞した…

歌人における「何か」・「前提となる感覚」

このブログを始める前に2008年友人に送ったメールを改めて読み返し、 すっかり忘れていたその内容を改めて考える。 それは面白いエッセイも書かれる歌人穂村弘氏の 真面目な詩歌論「短歌の友人」に記載されている内容。 結局、歌は歌人にしか作り得ない。 歌…

選択と無関心

録画したまま見ていなかった 「コロンビア白熱教室@慶応ビジネススクール」 コロンビア大学ビジネススクール教授 シーナ・アイエンガー氏の講義全2回を見る。 彼女は高校時代に全盲になったこと、 (視覚を失うことで大きく選択肢が狭められる) 両親がイ…

街のヘソ

2ヶ月ぶりに祖母宅に行き、 隣室から穴をあけてTVアンテナの配線を寝室にひきこみ、 寝ながらテレビを見れるようにする。 88歳の祖母の寝室が2階から、 安全を考え1階へ移ってもう4ヶ月くらい経過していた。 祖母は「寿司友でお寿司でも頼もか」と何…

建築・けいおん!と日本の水平志向

司馬遼太郎の講演CDを借りて聞く。 司馬遼太郎が語る 1 建築に観る日本文化 [新潮CD]作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る借りたCD「司馬遼太郎が語る(第1集)建築に観る日本文化」 テ…

槇文彦とMITメディアラボの空間

a+u臨時増刊 槇文彦の近作 2012年 07月号を買って眺める。 2007年から2015年のプロジェクトを集めたもの 写真だけを眺めていると、正直、眼がスーと通過してしまうインパクトの弱い内容である。 巻頭には「空間の力」と題された槇さん自身によるエッ…

解放区

■BSフジ『Table of Dreams〜夢の食卓〜』第62回「塗師 赤木明登の食卓」を見る。 (Table of Dreams) 塗師と書いて「ぬし」と読む。赤木明登さんについては雑誌「住む。」で初めて知り、 以前から強い関心を持っていたが、動く姿は初めて見た。 大手出版社…

Peter Zumthorのアウラ

先日出版されたピーター・ズントー(ペーター・ツムトア)の本を読んだ。 思いのほか華奢(きゃしゃ)な本で、本書のために書き下ろされた本ではなく、 20年近くの彼の言葉を集めた本である。 翻訳が美しく、装丁も美しい。 偏執的なまでの彼の建築行為へ…

食・住・衣の.INC 役割とマニュアル

スローフードをネットで調べていると、 食についての警鐘が多く、極端なものも多い。 今年、日本で公開された「フード・インク」という映画を借りてきて見る。 (アカデミー賞候補にもなったから、これは極端なものに類しないと思う)フード・インク [DVD]出…

「わかる」と形にする行為について

「副島病院で、スピノザの研究をする入院中の大江健三郎」 2006年にこのイメージを思いついたとき、 自分の中では大きな発見のように思えた。 最近ふと、このイメージを思い出し、まだ有効だと思った。 ・「副島病院」とは手塚貴晴+手塚由比により設計さ…

建築の非日常性の必要性について

人の生まるるや柔弱、その死するや堅強なり。 万物草木の生まるるや柔脆、その死するや枯槁なり。 故に堅強なる者は死の徒にして、柔弱なる者は生の徒なり。 ここを以って兵強ければ則ち勝たず、木強ければ則ち折る。老子 (岩波文庫)作者: 老子,蜂屋邦夫出版…

閉じたデザイン、開かれたデザイン

槇文彦氏の「記憶の形象」を読む。 先日10月2日の日記で触れたカルロ・スカルパについての短い文章が掲載されている。 (初出は1985年の「a+u」) ・・・彼の作品から受ける印象の根源には、原初的な、 つまりパブリックな共同幻想的なものを感ずるの…

メモリアルを突貫

資格学校。最後の日曜の授業 最後でありたいものである。 授業を終え、製図板を教室に置いたまま本を買いに出掛ける。 心斎橋筋商店街をゆく人々の隙間を縫って歩き、心斎橋アセンスに入る。 「a+u 建築と都市」の先月号で、カルロ・スカルパの特集が組まれ…

建築家、思想、戯論

岩波書店の古典的雑誌「思想」を購入する。 建築家の思想という言葉といい表紙だけを見ると、 1960年に出版されたといっても不自然に感じないような表紙である。 伊東豊雄、山本理顕両氏の対談を基調として、 西沢立衛、平田晃久、磯崎新などにその対談…

記念館

昨日の夢に坂本龍一さんが出てきた。 自宅の食卓、向かいの席に座り、 この食卓とその横にある本棚の構成、 武満徹のNovember Stepsなどについて話をする。 自宅の食卓だけれどもそのテーブルも本棚も私の家にあるそれではなく、 ずっと洗練され、温かみのあ…

休み3日目

お盆休み三日目、妙な夢を見、6時頃目覚める。 早く起きるとかえって一日頭がさえなかったりするので、 7時ごろまた眠りにつき、8時半まで眠る。 製図試験のためのお盆休みと位置づけているので、 どこにも行かず。勉強をする。 夕方、市役所に「確認申請は…

腹痛、三角屋根

仕事がだいぶ早く終わったので、 マクドナルドで勉強をしようとセットメニューを頼み、 昨日印刷した「『施工』の暗記が不十分なところを印刷したもの」をカバンから取り出す。 けれども、結局、昼食と同じペースで飲食してしまい。 長居することなく、店を…

新規性と起源と

ここ数日、意欲が低下していたが、徐々に回復の兆しが見え始める。 朝、週刊ブックレビュー 本日のゲストは、角田光代さん、明川哲也さん、佐々木敦さんという 私好みの人選。選ばれた書籍も琴線をくすぐるものばかりであった。 (三浦しをん「天国旅行」な…

思考のスピード、情報化するスピード

先日、半年ぶりに紙の日記を記した。 文字を書くスピードと思考するスピードが一致する感覚を久々に味わう。 先日読んだ「建築家を知る/建築家になる」の中にも、 この手のスピードと思考のスピードについての言及がある。 発想とデータの入力のスピードがあ…

早朝の更新 アバターと無形性

朝、ちょうど4時間半眠ったであろう頃に、 目が覚めたのでそのまま起床する。毎日、このように過ごしている人はさぞ一日が長かろうと思う。昨日は仕事が1時間早く終わったので、 久々に梅田のジュンク堂へ行く。 夜の梅田も久々に見たが、LEDによる照明が…

建築家を知ろうとする

まだ好天は続いている。 昨日、資格学校の帰り、またジュンク堂に立ち寄り、 ・「Gmailクラウド活用術」 ・「建築家を知る 建築家になる」を購入。 帰路の電車内から、あいま時間を使って 本日夜、2冊とも読了。 今回の2冊はためになる2冊と言ってよく・g…

マップを軸にすえる

どうも最近は、朝の目覚めが早すぎ、 今日も5時過ぎに目が覚めてしまって、 そのままうつらうつらしているうちに朝を迎え、布団を出た。 まとまった休みでなければ、自律的な学習、 行動が取れない私に、普通よりも多めにゴールデンウィークが与えられたの…

ささやかなやる気

角田光代さんの「夜にかかる虹」を読んでいる。 12年前の作品だけあって、少し古さを感じる部分もあるが、 こころの状態がハイな時も、ローな時も彼女の作品はすっと頭に入ってくる。 本作品は姉妹の葛藤であるが、幼児を虐待してしまう大人の心理を少し垣…

こころの芽吹き

春分の日を前に芽吹く木々と同様、私の心も徐々にやる気のようなものが回復しつつある。 回復しそうになってみると「いかにやる気ある状態を維持存続するか」という気配りが、 もっと身体的な体調管理と同様に重要であり、その気配り次第で身体的なもの以上…

昨日のTwitterの件について2

本日も藤村さん、五十嵐さんに言及いただいたので、 また土曜日に記したブログについて記します。 藤村さんが「藤村さんの考えていることを知るには、 『思想地図 vol.3』がよい」と勧めて下さいましたが、 今年の夏、建築系ラジオを聞いて購入しました。 そ…

昨日のTwitterの件について

一昨日の私の記事、および昨日のお詫び文、 そして広くは、匿名の個人が誰かの実名を挙げて批判することについて、 個人がその誹謗者に対して反論をすることの是非について、 昨日の夜、藤村さん、五十嵐さん、松田達さんのTwitterにまで、 数行ではあるが書…

藤村さんへお詫びと訂正

昨日、文藝2009冬の記事に触発されて記した 「五十嵐太郎さんや、藤村龍至さんが勢力を伸ばしているが、 直接どこがという批判はできないが、彼らの建築のとらえ方は偏っていると思う。」 という文章を藤村さんが目にされたようであり、 その記事に関し…

建築の批評について

文藝2009冬に掲載されている「小説をより愉しむための20世紀批評ABC」 (島田雅彦・陣野俊史・佐々木敦) を読む。 島田:かつて文芸時評は、どの新聞も月に上中下だったのが、 上下二回になり今は月一回になってますよね。 いまやそこでは文学理論…

目標をターゲット的にしぼらないということ

●久々に建築系ラジオを聞きつつ出勤した。 9月中ごろにアップされた「坂倉準三展をめぐって」というコンテンツ 合計1時間ほどの対談。 昨日、資格学校の講義中、 「自身の関心事がずいぶんと建築から遠のいてしまっている」とふと思い、 「これではいけな…

努力の矛先

●朝は万博公園近くで仕事があり、 モノレールの座席から振り返り、 太陽の塔を眺める。 丹下健三のお祭り広場に岡本太郎のオブジェというのは、 異色な組み合わせのように思っていたが、 日本デザインコミュッティの関係から、実現したのだろう。 (ともに創…

三十三間堂のこと

昨日は、久々に京都に行った。 京都国立博物館へは「若冲展」「雪舟展」「高野山展」・・と足を運んでいたが、 その隣にある、三十三間堂へは今回初めて。 予備知識なく、このお堂と仏像群を見る。 反復することの効果について考えさせられる。 創建当時は堂…

無名の建築

雨の一日。 ●そこに実際に訪れた感覚にさせる建築動画チャンネル0300TVに 2008年の年賀状に使用した建築が本日アップされた。 http://www.0300tv.com/2009/09/miller-maranta-volta-school/ なぜこの建築を用いたのか、どこからこの写真を取ったのかも 忘れ…

作品と評価の1対1の関係について

●朝方、妙な夢を見る。 通りすがった街のギャラリーで母校の卒業設計展が開催されている。 ガラス越しに壁に貼ってあるポスターを確認すると、 本日が構造関係の発表、明日が意匠関係の発表とのこと。 ガラス越しに見ていた部屋は控室のようで、 入ってみる…

時間を希釈しすぎる

お盆休みの一日目、 午前、スケジュールの整理、 午後、今月の建築雑誌をチェックするため 図書館へ自転車を漕ぐ。 ●「新建築8月号」「新建築住宅特集8月号」 「a+u」「GA」「ディテール」■新建築、a+uともに集合住宅を特集している。 集合住宅特集は購…

固定資本の重要性の喪失について

新資本主義の特徴の一つは、固定資本の重要性の喪失にある。 つまり、物的形態としての機械、富の生産因子としての機械はもはや重要ではなくなったのである。 「すくなくとも物という点では経済は衰退傾向にある。 産業時代が物的資本や不動産の累積によって…

何かが違うグエナエル・ニコラ

先日の取り上げた■「次世代の空間デザイン 21名の仕事 -Japan: The New Mix」という本で、 名前は知らないが気になったのはグエナエル・ニコラという人物であった。 すっきりしていてミニマムなデザインの日本で活躍するフランス人デザイナーである。 先日の…